起立性調節障害の娘が元気になるまで♡

小学6年生で起立性調節障害になった娘、元気になるまでの記録です。

気圧に揺れる起立性調節障害、目標が登校の原動力に

一度体調を崩すと、なかなか元のリズムには戻れない。

「休んだら、また行けなくなるかも」

そんな不安のループに、心まで引き込まれてしまうー。

きっと、そんな風に悩んでいる方、ご家族は少なくないと思います。

 

かく言う私も、私の娘もそうでした。

中学校であまり登校できてなかった娘も、高校入学当初は元気に毎日登校していましたが、頑張りすぎて休日は微熱を出すこともありました。

クリニックの先生からも「無理は禁物ですよ」と声をかけていただいていました。

そして梅雨。気圧が不安定になる時期、やはり体調を崩してしまいました。

月曜日の朝、どうしても起き上がれず、学校を休むことに。

起き上がれない日が2日続くと「また、あの時のように…」と中学時代の記憶がよみがえり、私も不安でいっぱいになりました。

3日連続して休み、4日目は登校できたものの、7月にかけて度々起き上がれなくなりました。

そんなある日、「気圧が体調に影響しているのかも」。

そして見つけたのが『頭痛ーる』というアプリ。
起立性調節障害の項目もあり、「他にも同じ悩みの人がいる」と思えるだけで、少し気が楽になりました。

その後も、台風や季節の変わり目、寒暖差の多い時期は、休みがちになりますが、気圧予報を見て理由付けをしています。

朝起きられない日、起きない子を起こすのは大変です。

親も、焦り、心配、後悔、先の見えない不安に押しつぶされそうになります。
「また前のように戻ってしまうのでは」と怖くなるのです。

ついつい「学校はどうするの?」と焦らせて、余裕がなくなりますが、起立性調節障害は、心の状態が、身体にも大きく影響します。

本人もまた、一度休むと行きづらい気持ちが生まれ、また前期試験へのプレッシャーなど、不安や心配からさらに身体が動かないという悪循環もあったようです。

 

そんな中で救いだったのは、通信制高校という柔軟な選択肢を選んでいたこと。

3分の1以上欠席した科目も欠課課題を出せば出席とみなされ、進級できる制度があり、留年の心配はせずに済みました。

本人がもう一度登校できる状態になるまで、心配や不安がありながらも待つことができたのです。

今は高校2年生になり、梅雨の大雨の朝も頑張って登校できています。

すごく頑張っているのですが、それは進路を考える時期になり、進学のために出席日数を確保しなければという目的意識が生まれたからかもしれません。

 

起立性調節障害は、気圧変動に左右されやすいですが、心理的な要因も大きいのでしょう。

不安や心配が身体を動けなくさせ、反対に目的や希望が身体を動かす原動力になる…

心が前を向くとき、身体も一緒に少しずつ歩き出せるのだと実感しています。

同じように悩んでいる方、ご家族がいるなら、どうか伝えたい。

無理に前を向かなくてもいい。

でも、心が少しでも晴れる瞬間を、見つけていけますように。