起立性調節障害の娘が元気になるまで♡

小学6年生で起立性調節障害になった娘、元気になるまでの記録です。

検査で分かった、起立性調節障害の起きられない理由

小学6年生の冬に起立性調節障害と診断され、中学2年の4月「OD低血圧クリニック田中」という起立性調節障害を専門に診ているクリニックで診てもらうこととなった。

 

クリニックは、外観からはわかりにくく、エントランスも閉まっていて、通常は入れない様子。インターホンがあり、予約の名前を伝えるとドアを開けに来てくれた。

人気で数カ月先まで予約が取れないクリニックなので、予約なしの患者が入れないようにしているのだろう。

そのおかげで、院内は他1組のみで、待合いも落ち着いてプライバシーが守られている。起立性調節障害関連の資料が、自由に閲覧できるように置いてあった。

時間になり、前室で助手の方による、発症時期、経緯、登校頻度などの基本的なものから、気分の度合いといった心理的なものまで含めた事前聞き取りがあった。

慣れたもので、聞き取りしながらどんどん入力していく。

助手の方の事前聞き取りは親子で行ったが、その後は親子別々で面接を行い、その後親も同席して検査し、検査結果を聞くという流れだった。

親が同席していると、子どもは言いたいことを言えないので、親子別個面接を行っているらしい。

 

検査は、フィノメーターと額にセンサーを装着して起立試験を行い、起立前後の血圧と心拍、脳血流を測定するもの。

検査を受けながら、モニター画面に映るデータをリアルタイムで見ることができる。

今までのかかりつけ病院では毎回、ヘッドアップティルト試験で血圧と心拍を測定してもらっていたが、脳血流の測定は初めてだった。

脳血流の測定と聞くと何やら怖そうだが、額に付けたセンサーで計測するだけなのでもちろん痛くない。

検査を行うと、起立途中から血圧は回復していったものの、脳血流は寝ている状態から起立時に大きく下がり、立っている間下がったままだった。

横になると脳血液量は正常に戻ったが、体位が斜めになるヘッドアップティルト試験を行うと、再び血液量が低下した。

こちらのクリニックは、脳血流のデータが計測できるところがいい。

娘も、薬のおかげか血圧は回復傾向にあるものの、脳血流は起立時低下したまま戻らないことがデータで目に見えてわかった。

「だから朝起きられないのか…」

脳に血が回らないと、頭を上げるのがつらいのも想像できる。

朝なかなか起きられない、起きても座椅子に斜めになってボーっとするしかできないのも、理由のあることだった。

 

脳血流の検査ができただけでも、このクリニックに来て良かったと思った。

中には、血圧・心拍は変動しないのに、脳血流だけが低下して体がだるいと訴える子どももいるそうだ。