起立性調節障害と診断された本人や保護者の方々は、先の見えない暗いトンネルの中で悩み、どうしたらいいのか、いつ治るのかと考える日々を送っているのではないでしょうか。
かく言う私もそうでした。
診断と葛藤の日々
小学6年生の時に診断された当初、私は楽観的に考えていました。
「薬を飲めばよくなる」「そのうち学校に行けるようになる」と信じ、できることは何だってやってみました。
しかし、期待とは裏腹に、薬を飲んでも、処方を変更しても、病院を変えても、症状は改善せず、むしろ悪化していきました。
「どうしたらいいんだろう?」
「いつ治るんだろう?」
中学を卒業することはできるけど、高校に入って通えるのか、進級できるのか、わからない状態でした。
希望の光
しかし、今、娘は高校2年生となり、毎日頑張って通っています。
昨年1年間、念願の高校生として、かわいい制服を着て、満員電車で通学し、部活動の練習をし、友達との時間を楽しみながら通うことができました。
もちろん、体調の波もあり、梅雨の時期や台風、寒暖差のある季節には休んでしまうこともありましたが、なんとか進級することもできました。
今もまだ、天気の悪い日には体が動かないこともありますが、薬を飲み、病院に通いながら、そんな自分と上手く付き合っていく方法を模索しています。
今苦しんでいるあなたへ
今、登校できずに悩んでいる方、日々サポートしている保護者の方へ伝えたいこと。
あなたの未来には希望がある。
人によって程度の差はあるけれど、大人になるにつれ改善していく病気です。
思うように体が動かなくても、焦らず、今は準備期間だと思って。
「きっとよくなる」
そう信じて前向きに、そして保護者の方は心穏やかに、過ごされますように。
そして、今家族と居れる時間が幸せなものになりますように。