起立性調節障害の娘が元気になるまで♡

小学6年生で起立性調節障害になった娘、元気になるまでの記録です。

起立性調節障害治療のために、先生からの宿題

小学6年生で起立性調節障害と診断され、中学2年生で起立性調節障害専門の「低血圧クリニック」で診てもらった。

 

起立後血圧は回復するものの、脳血流は起立時低下したまま戻らず、その間先生の声掛けで足をクロスさせたり、腹圧をかけたりすると、一時的に脳血流が上がった。

先生曰く、通常は足が血液を運ぶポンプとして機能しているが、運動不足になると筋肉がスポンジのようになり、頭まで血が上らず脳血流が低下するとのこと。

分かりやすく水を入れたペットボトルを押しながら説明してくれた。
デコンディショニングといわれる、体を動かさないことによりさらに機能が低下してしまうものだ。

確かに、登校できない日は外出せず、家の中でも起きてからは横にはならないものの、座ってスマホやテレビばかり。

部活も行けていない。体力も筋力も落ちたことだろう。

 

先生からの宿題として、

・毎日散歩60分。室内をぐるぐる歩き回るのでもいい。

・寝そべりスマホは禁止。座ってのゲーム・テレビ・スマホも、1日1時間以内。

・スクワット10回×2セット、腹筋20回×2セット

と言われた。

それまでのかかりつけ医からも、「運動するように」と言われていたが、かなり具体的。

 

先生からの宿題はその他にも、

・水分毎日、2リットル(1時間ごとにコップ1杯。本当に飲めているか確認する)

・11時までに就寝

・薬の服薬

 (塩分多め摂取は娘の場合、この時点では不要だった)

 

それらが毎日できているか、認知行動ダイアリーとして表に記録するようにと言われ、表をいただいた。

私は今まで「薬を服薬していれば治るだろう」とばかり考えて、良くならないと薬を変更してもらったりしたが、認知行動療法が改善につながるということらしい。

 

クリニックからの説明には

『子どもが登校できるようになる』ことが治療目的ではない。治療目標は自律神経機能を改善すること。検査により、子どもが自分の自律神経機能を正確に知り、それを自主的に改善させることで、日常生活、学校生活は正常化する。それが治療目標。

とある。

 

診察時に先生に勉強や進路のことも伺ったが、「あなたは勉強したらできるかしこい子だから、学校に通ってなくてもいつでもどこでも勉強はできる。心配ない」のようなお答え。

「学校に行かないと」、「テストを受けないと」といったことを目的にするのではなく、まず自律神経機能を改善しようと取り組むことが大事ということなのだろう。

それも本人自らが自主的に。

 

「低血圧クリニック」での通院は3~4か月ごとなので、検査データ、治療内容を記載した情報提供書を用意してもらい、以前から通っていた病院で引き続き診てもらうことになった。