起立性調節障害の娘が元気になるまで♡

小学6年生で起立性調節障害になった娘、元気になるまでの記録です。

起立性調節障害の娘、わんこに癒される毎日

小学6年生で起立性調節障害と診断された娘。

中学校に行けない日々が続き、高校進学への焦りもあった中学2年生の秋。

朝、無理に起こそうとして倒れてしまった。

それからは焦らず、外に出られない分、家の中で明るい気持ちになれるように努めるようにした。

 

推しの韓国アイドルのMVを見たり、コンサートに行ったり。

それと、娘がこのころから「犬を飼いたい」と言うようになった。

それまで、あまり動物に興味はなかったが、学校に行く日が減り、お友達とも会えなくなって、寂しいのもあるのだろう。
姉と、インターネットのブリーダーサイトで、お気に入りの犬を探して、どんな犬種がいいか、名前はどうしようか、話す様子は、とても楽しそうで生き生きしていた。

私は、最初楽しそうでいいなと話半分に聞いていたが、どんどん話が盛り上がり、いざ見に行こうとなって、焦った。

「私、今でいっぱいいっぱいだから、お世話無理。みんな、お世話できなかったら、結局全部私がしなきゃいけないし」

というと、娘は悲しそうにあちらの部屋に行ってしまった。

父親が見かねて「俺も朝散歩に連れて行くから…」と娘をなだめていた。

私は、「本当ー?」と思ったけれど、娘のその姿を見るとかわいそうに思い、犬を飼うことに関して、真剣に考えだした。

娘の調子が良くなって、散歩に行くきっかけになればいいとは思う。

このころ、学校に行けない日は一日中家の中で過ごしていたから。

でも、覚悟ができない。

在宅勤務でも忙しい時は相手できないし、犬がいたら部屋をいつも片付けていなくてはならないのでは?

犬を飼っていて、娘の事情も知っている友人に相談してみた。

「飼うと大変より癒しの方が勝つよ。基本犬はずっと寝てるから構わないでも大丈夫だよ。あまり考えすぎずに、流されてみたら(笑)」

それを聞いて、少し気が楽になった。

聞けば友人の知り合いもお子さんが朝が起きられなくて学校に行けなかった時に犬を飼い始めたそうで、「散歩に行ったり、リビングに家族が集まって良かったそうだよ」ということだった。

私は、それを聞いて決心した。

何より、体が思い通りにならない毎日、前向きにすごせる要素が必要だと思った。

 

マルチーズかトイプードルか、パパは柴犬がいいと意見がバラバラで悩んだけれど、結局娘が決定。

そうして、新年からマルチーズが家族に増えた。

 

お散歩はワクチン接種が終わらないとだめで、すぐは行けなかったが、明らかに生活が変わった。
2か月半の赤ちゃんわんこ。すごく小さくて、ぴょんぴょん飛ぶ。

短い足でポテポテ走る後ろ姿がとてつもなくかわいい。

かわいい生き物が増えると、こんなにウキウキするものか。

それからも娘は毎日寝ている方が多かった中学時代だったが、いつも犬が側に寄り添っていてくれた。

ペットセラピーにもなるかなと期待していた通り、本当に犬は寄り添う動物だと思う。

その頃の娘の支えになっていたのは間違いない。

今では、家族の一員だ。