起立性調節障害の娘が元気になるまで♡

小学6年生で起立性調節障害になった娘、元気になるまでの記録です。

「通信制高校」というもう一つの道も。起立性調節障害の子どもの高校進学

起立性調節障害に悩む中学生のお子さんや保護者の方にとって、高校進学は大きな心配事の一つではないでしょうか。

学校に通いたくても体がついていかない…

そんな日々の中で勉強に遅れてしまうこともあると思います。でも今は、オンライン授業に対応してくれる学校や、動画教材、オンライン塾など、学びの選択肢が広がってきている時代です。これはとてもありがたいことです。

中学校までは義務教育なので、通えなくても卒業は可能です。

しかし高校はそうはいきません。

出席時数や取得単位が進級・卒業の要件となり、授業を3分の1以上欠席すると進級が難しくなります。頑張って遅れて登校したとしても1限しかない授業は落としてしまうかもしれません。
朝から通うのが難しい起立性調節障害の子どもにとっては、まさに留年の危機。

深刻な問題です。

娘も、あまり中学校に通えない中、高校は全日制の普通高校に進学する予定で、オープンスクールにも参加して楽しみにしていましたが、3年生の秋になっても体調が回復せず、登校がほぼできない状態に。

このままでは、せっかく入学できても通えず、留年してしまう。

そんなある日、娘が「通信制高校にする」と言いました。

本人なりに状況をのみ込んで、考えた前向きな決断でした。

すぐに方向転換し、通信制高校の説明会やオープンスクールに参加して、興味のあるコースがある全日型の学校を見つけ、年内には合格を手にしました。

 

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高校2年の今では元気に、ほぼ毎日登校しています。

もちろん体調を崩すこともあり、高校1年生の梅雨や台風の時期には何週間も休むこともありました。でも、課題提出などのサポートがあり、留年せずに進級できました。これは通信制校だから可能だったことで、よかったと思っています。

通信制高校とひと口に言っても、そのスタイルはさまざまです。

・完全オンライン型

・対面授業中心の学校

・週5日登校する全日型

・週2~4通うスタイル

・美容、芸術などの特色ある学校

大学受験に向けたサポートや、指定校推薦もある学校も多く、「通信制だから進学できない」というのは、昔の話です。特に今は大学側も総合型選抜受験など学力以外での入試も多いです。高校卒業資格が取れる通信制高校なら、それ以降の進路も頑張れば広がるでしょう。

 

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興味のある授業があったり、登校日数や登校時間に融通が利くことで、登校へのハードルが下がるかもしれません。

やはり、その授業なら受けたい、それなら通えるかもという気持ちも、心身症である起立性調節障害の子どもには大事なポイントでしょう。

娘にとっての学校選びの決め手は「かわいい制服を着て毎日クラスのお友達に会えること」でした。放課後に友達とおしゃべりする時間が、何よりの励みになっています。

保護者会で話すと、同じように中学校時代に登校が難しかった子も多く、そんな事情も「共感し、安心できる居場所」になっているようです。

今では、大学進学も視野に入れ、出席日数で不利にならないよう一層頑張って、休まず登校しようとしています。

もちろん、休みの日はまだぐったりしてしまうこともあります。

でも、それも含めて前向きに歩んでいます。

長いこれからの人生のために、通信制高校という選択肢もあると考えることで、可能性が広がるといいなと思います。

自分に合ったスタイルや環境を見つけて、その場所があなたや、お子さんの「居場所」になりますように。

大切なのは、「その子自身が選んだ道で歩んでいけること」。

選んだ道が、その子の「輝ける場所」になりますようにと、願っています。