起立性調節障害の娘が元気になるまで♡

小学6年生で起立性調節障害になった娘、元気になるまでの記録です。

中2の秋、高校進学に焦り、救急車で運ばれる

小学6年生で起立性調節障害と診断された娘。

中学2年生の春に、低血圧専門クリニック、心療内科を受診し、起立性調節障害の症状には、不安を感じやすかったり、妥協できない性格も関係しているだろうとのことだった。

不安を取り除く薬「エビリファイ」を服用しだして、さらに、学校の授業への不安を取り除くためにも、神経機能を活性化し注意力を高める薬「コンサータ錠」を処方してもらうことになった。

コンサータ錠は、注意欠陥・多動性(ADHD)治療薬であるが、起立性調節障害も脳血流が低下し、思考力・集中力が低下するので、授業に集中できず、苦手意識も強くなっているのでは、ということだ。
2020年からコンサータ錠の流通管理体制が変わり、患者登録が義務付けられているとのことで、薬局で手続きをして処方してもらう。

さて、コンサータ錠は服用から12時間神経機能が活性化するので、少なくとも午前中には服用させないといけない。午後以降飲むと、夜眠れなくなるからだ。

このころ中学2年生の秋は、ほぼ昼以降しか起き上がれてなかった。
中学2年生の春ごろは、新しいクラスでお友達も作ろうと、頑張って登校していたが、疲れもあるのか5月に風邪をひいて体調を崩してから、回復しないまま2学期以降は週に2、3回の午後からの登校になっていた。

なので、午前に薬を飲ませることは困難だったが、勉強の遅れも気になる。
薬さえ飲めれば勉強に取り組めるのではと思い、私は必死で朝起こそうとした。

そうしてなんとか起こせた朝だった。

抱き上げて両手を添えてトイレに連れて行ったあと、中で「ドサッ」っという音。

一瞬、緊張が走る。

トイレを開けると娘が廊下に転がり出てきた。

仰向けに横たわったまま、目を見ても焦点が合っていない。顔色がない。

必死に名前を呼ぶが意識がない。

以前、肺炎で悪化し自宅で倒れてしばらく意識がなかった時、夜救急で意識がなかったならすぐに連れてこないと、と怒られた。
肺炎退院後、外出先で倒れた時も、救急隊員の方に意識喪失の時間を聞かれた。

起立性調節障害による失神と思うが、状況がとても怖かったのもあり、救急車を呼ぼうと思った。

気が動転して救急の番号が出てこなかったが、なんとか電話して、救急隊の方に来てもらうことに。

在宅勤務中で上司にチャットで連絡をしようと思うが、手が震えてキーボードが打てないので、電話で状況を説明した。

 

救急隊が到着。その頃には目は合うようになって意識はあるものの、体は動かない。

救急車の中でも、ピクリとも動かず、心拍数も50台だった。

病院到着後診察してもらい、点滴をし、様子を見ることになった。

やはり、起立性調節障害で、朝の排便もあり、気を失ったようだ。

『起立性調節障害』の子どもの正しい理解と反応』(田中英高著)にも、「起立時の静脈還流量が低下し、過剰な心室収縮や激しい心拍増加が起こると、心臓を支配している自律神経が反射的に興奮して、自立神経活動をストップさせ、失神する」との記載がある。

無理に朝起こしたのがよくなかった…
近所のかかりつけ医にも相談し、まずは体調回復を優先にして、コンサータ錠の服用もできないまま、心療内科の受診も回復するまで見合わせることにした。

高校進学が心配で、少し焦りすぎたのかもしれない…

まずは、体調が落ち着くことを考えよう。