
高校2年生の締めくくりとなる三者面談。
担任の先生は、まずこの一年の頑張りをしっかり褒めてくださった。
その言葉に、胸がいっぱいになり、涙が出そうになるほど安心した。
前半は毎日通えていたけれど、年末からは体調が崩れがちで欠席が増えてしまった。
「通えなかったことを指摘されるのでは…」という不安は、先生の温かい言葉で一瞬にして消えた。
やっぱり、この先生で良かったと思えた。
進路の話と、思わぬ壁
三者面談の後半は、やはり進路の話に。
本人の希望や取り寄せた大学案内を見ながら、第3希望までの大学と入試方法を考えていた。
体調が冬に悪化しやすいことを考え、できれば年内に進路を決めたい。
総合型選抜や公募推薦での合格を目指していた。
ところが、先生が困った表情で一言。
「公募推薦は受けられないんです…」
聞けば、2・3年生で30日以上の欠席があると学校長推薦がもらえないのだという。
指定校推薦は無理だとわかっていたが、公募制推薦も学校長推薦がいるとは、気づいてなかった。
でも休んでしまったのはしょうがない。
年内に決めたいけれど、総合型選抜は併願できる大学を複数受験しても、志望校に受かるかわからない。総合型選抜でだめなら、一般入試まで頑張らないといけない。
「無理」という言葉を使わないで

本人は今、これまでにないほど勉強に前向きになっている。
ただ、年明け以降は体調が悪くなる傾向があり、プレッシャーがかかると動けなくなることもある。
高校受験の時も、個別塾のオンライン授業を受けようとしても体調が悪くなり、PC前に座ることも難しかった。
大学受験でも同じことが起きるのではないかと、どうしても心配してしまう。
だから、私はつい「志望校が無理でもこの大学もあるよ。しんどくなったら総合型選抜の専願なら受かりやすいよ」と保険をかけてしまう。
大学の総合型選抜も色々で、オープンキャンパスに参加して体験授業を受けたら面接だけで合格できる所もある。ストレスなく進学することもできるのだ。
でも本人は言う。
「無理だったら、って言わないで。無理って言葉は使わないで。一生のことだから頑張る」
彼女の強い決意に、私も目が覚めた。
私は自分が心配して疲弊したくなかっただけなのだ。
彼女の可能性を信じなくてはいけないのだと。
「一年」ではなく「今日を頑張る」

単語帳を買い、毎日少しずつ取り組み始めた。
中学から欠席が多く、勉強の積み重ねは十分とは言えない。
それでも「このまま社会に出るのはまずい」と本人なりに危機感を持っている。
ただ、体調は相変わらず不安定で、昼まで動けず、夕方までぼーっとしてしまう日もある。
このままでは受験に間に合わないのでは…と焦る気持ちも湧いてくる。
今までは体調が悪い時は無理に起こさないようにしてきたけれど、受験を目指すならそうもいっていられない。
しつこく起こしてほしいかどうか、本気で受験勉強に取り組むのか、本人に聞いてみた。
本人は言う。
「一年頑張ると思うとしんどいから、一日一日頑張る」
その言葉に、私も覚悟を決めた。
体調のことは一旦脇に置き、本人の意志を信じて伴走しようと。
新しいスタート、春季講習から塾へ

一般入試を見据えて彼女の希望で、春季講習から個別指導塾に通うことにした。
高校3年生になった今、本人が「受験したい」と強く望むなら、その気持ちを信じて支えていきたい。
起立性調節障害があると、欠席が多く推薦がもらえないなど進路の選択肢が狭まったり、日によっては思い通りに動けなかったりする。
でも、だからこそ「自分で選んだ道」を応援したい。
一日一日の積み重ねが、きっと未来につながると信じて。





