小学6年生の時に、起立性調節障害と診断された娘。
その前兆は1年前、外出先で倒れて、救急車で運ばれた時ではと考えている。
小学5年生の冬、熱を出して寝ていた娘。
夕方トイレに向かう途中で、ばたっと倒れ、夜間救急病院で診てもらった。
急性肺炎だった。
受け入れ先の病院を探してもらい、そのまま入院した。
入院中は体がだるくて、昼夜問わずほぼ寝たきり。
小児科の先生に、「体を起こしておかないと、自律神経が乱れるので気を付けて」と何度も言われたけれど、ぐったりした体を斜めに保持することは難しかった。
肺炎は5日間で退院し日常生活に戻るも、近所のショッピングモールで急に倒れてしまう。
一緒に買い物に出かけ、娘が本屋で待っている間に食品売り場で夕ご飯の材料を買っていた私。
その時、館内放送で娘の名前が。呼び出しだった。
慌てて書店に向かうと、白い垂れ幕で囲まれた中に、顔面蒼白の娘が係の人に付き添われて横になっていた。
聞くと、立ち読みをしていたら急に意識を失って、バタッと倒れたのだという。
救急車を呼んでくれて、救急隊の人に、どのくらい意識を失っていたのか聞かれる。
本人は、もう意識はあるものの、まだ生気はない。
発見してくれたお客さんの話からは、ほんの数秒のようだったが…
そのまま病院に搬送される。
なぜ倒れたのかわからないけれど、何もないように、意識がしっかりしますようにと願いながら、救急車に乗り込む。
まだぐったりして、体は動かない。
救急病院に到着して、脳波やら、心電図やら、血液やら、一通り調べてもらった。
横で、寄り添うしかできない私。
本人が不安にならないように手を握るくらいしかできない。
検査結果は、何も異常なし。
「年齢的に軽い起立性調節障害かもしれませんね。様子を見てあげてください」
その時に、初めて起立性調節障害と言われた。
話では聞いていた。思春期に起こりやすいということも。
「失神が深刻な病気によるものでなくてよかった」とこの時は思った。
退院後、まだ体が回復しきってなかったこともあったらしい。
入院で昼間も体を横にしていたので、やはり自律神経が乱れてしまったのか。
折も折、思春期の体の変化もあったのだと思う。
その後しばらく、朝起きられない日が続いたが、なんとか回復し、6年生になるころには元気にクラブ活動のバスケットボールにも参加できるようになった。