起立性調節障害の娘が元気になるまで♡

小学6年生で起立性調節障害になった娘、元気になるまでの記録です。

起立性調節障害は心身症なのだという気づき

小学6年生で起立性調節障害と診断された娘。

中学2年生の春にOD低血圧クリニック田中で診てもらった際、「心理的な原因もあるだろうから、一度心療内科で診てもらったらいい。」と、先生。

私はその時まで心理的な問題点に考えが及んでいなかったので正直驚いた。

でも、高校進学に向けて勉強が遅れているのが心配という相談で、

「得意・不得意テストもしてもらったら、自分に合った勉強法が分かるし、将来就く仕事の参考にもなるよ」とすすめられ、受診してみることに。

 

紹介されたのは、一般社団法人大阪総合医学・教育研究会の、心理・教育相談部門「こども心身医療研究所」と、同じ場所にある医療部門の「親と子の診療所」。

こども心身医療研究所は保険適用外で、カウンセリング料金と検査料金が必要だったが、できることは全部やりたいと思い、平日に予約して親子で伺うことにした。

かなりレトロなビルであったが、受付では番号札で呼び出してくれるので、プライバシーへの配慮が感じられる。

子育てに悩む保護者も対象のようで、小さいお子さん連れだけでなく、親だけで訪れている人もいるようだった。

まず、これまでの経緯と今後の方針について相談し、こども心身医療研究所でWISCIV検査を受け、その結果を基に、学校生活に対応できるよう、親と子の診療所で薬を処方してもらう。

検査は「言語理解(類似・単語・理解・知識・語の推理)」、「知覚推理(積木模様・絵の概念・行列推理・絵の完成)」、「ワーキングメモリー(数唱・語音整列・算数)」、「処理速度(符号・記号探し・絵の抹消)」と、多岐に及んでいた。

子どもだけで受けたので詳しくはわからないが、色々質問され、とても疲れたようだ。

慎重なタイプなので考えこんでしまい、時間切れで結果に反映されなかったものもあるという。

検査の結果報告は後日親子別々に行われ、心理部門の先生からそれぞれの能力ごとに詳しい説明をしていただいた。
詳しい内容については割愛するが、検査結果に基づき、個人塾の方が向いていることや、視覚的にわかりやすい参考書などをすすめられた。

検査結果を聞いて思い出したのが、小学5年の懇談の時のこと。

担任にきっちり丁寧にノートを取ることをほめられたが、中学生になるとスピードが必要になってくるので丁寧すぎるのが少し心配だと言われたことだ。

彼女は日常生活で決めているルーティンも多く、きっちりやりたいタイプ、こだわりが多く、不安を感じやすいところがあった。

 

なので医療部門の先生からは、不安を取り除く薬を処方し、登校できるようになったら授業に取り組めるよう集中力を上げる薬も試してみようと言われた。

 

高校進学に向けて焦りだしていたので、この医療機関では、心理と医療の両方からアプローチできて、勉強への対処を相談できることがありがたかった。

「心理的なものも影響しているんですね…」

しみじみ私が言うと、「心身症だからねぇ。」とおっしゃった先生の言葉が印象的だった。