小学6年生の2月初めに起立性調節障害と診断されてから中学入学までの約2カ月間、私は必死だったと思う。
なんとか、中学入学までに朝から通えるようにしなくては、と。
会社にも、事情を説明して在宅中心にしてもらった。
折しも、コロナで在宅勤務が推奨され、デスクトップパソコンからノートパソコンに切り替わったところで、ちょうど都合がよかった。
「薬を飲み始めたらきっと治るはず」
そう期待したのだけれど、メトリジンを飲みだして1週間しても良くならない。
起き上がろうとすると頭が痛くなり、午前中はほぼ起き上がれず、昼から起き上がることができても、時々頭がズキーンとするという。
中学校の制服採寸やら、登校やらで頑張って外に出ると、その後とても体がしんどくなる…
病院で診てもらい、薬の効きが悪いのかもと、メトリジンを半錠から1錠に。
それでも昼過ぎまで起き上がれず、学校の連絡ノートには、「行けたら行きます」とのコメントが増えた。
途中から登校できる日が週に1回程度。
たまに午後から登校できた時、お友達と会えるのは楽しかったそう。
でも、疲れた時にしゃがんだり、座ってうつぶせになったりしたいと思っても、心配されたら困ると思って我慢したそうだ。
先生に、「どうしても無理な場合は自分から言うので、そういう時は見守ってほしい」と連絡ノートで伝える。
先生も、「わかりました。見守って様子を見るようにします。私の声掛けがプレッシャーにつながっているのかもしれないですね。心配しすぎて過度に聞きすぎていたかもしれません。」と記してくださった。
本当に、いい先生でよかった。
起立性調節障害の子どもに見られる心の特徴として、「細やかな心配りができて、周囲の人たちにとても気をつかう性格傾向」があるのだそう。
学校などの集団生活においても自分の感情を抑制し、友達に合わせて行動したり、周囲の期待に応えようとする。意思表示やわがままが少ない分、慢性的なストレスを無意識にため込んでしまう子が多いのだとか。
まさに、うちの娘のことだなと思う。
末っ子だからか、小さいころから周りをよく見ていて、困らされることがなかった。
そして真面目ですごく頑張り屋さん。
その分、プレッシャーでしんどくなってしまったのかもしれない。