起立性調節障害の娘が元気になるまで♡

小学6年生で起立性調節障害になった娘、元気になるまでの記録です。

起立性調節障害の娘中学卒業、医師からの言葉

小学6年生で起立性調節障害と診断された娘も、中学校を卒業した。
短いような、長いような…

中学校3年間を振り返ると、思い起こすのは病院通い。

小学6年生の2月に起立性調節障害と診察を受けてから、近所のクリニック、OD専門クリニックなどで診てもらい、中学2年1月から総合病院の小児科でお世話になった。

病院に向かうのもしんどくて、タクシーで向かったこともしばしば。

中でも、総合病院の小児科の担当の先生は、親身になってもらったし、中学に通えない時期に私たち親子にとって救いの存在になっていたと思う。
いつも診察の最後には「話しそびれたことない?何でも話していって。」と、娘の心を解き放ってくれた。

時には自分の学生の時の話までしてくださって、娘が何でも話しやすいように、すべてを吐き出せるようにしてくれたいい先生だった。

しかし、小児科は中学生までしか診てもらえないので、4月からは転院しないといけない。

小児科での最後の診察の日。

先生は最後に「認知行動療法」というものがあるよと、お話ししてくれた。

ちょっと難しい話かもしれないけれど、これから高校生活や、大人になってからも自分の身体と上手く付き合っていかないといけないからね、と前置きして…

「認知」「行動」「感情」「身体」の4つは互いに影響し合っていて、悪循環を及ぼすことも多い。

その内、コントロールしやすいのは「認知」と「行動」だから、ストレスに気づいた時にそれらへの対処の方法を知っておくと、「身体」も楽になるよ、というお話だった。

それまでそんな風に考えたことはなかったが、そういえば思い当たることがあった。

娘は中学3年の秋ごろから、吐き気を催すようになったが、急いで水を飲めば落ち着くのだった。

元は生理的な理由だったと思うが、途中からは水がお守りのようになっていた。

こういう時はこうしたら大丈夫というのを、自分で知っておくと、気持ちや身体が楽になって安心して生活が送りやすいよというお話だった。

小児科を卒業して高校に進む娘への、先生からのはなむけの言葉だったのだと思う。

起立性調節障害は、大人になっても症状が残る人も多いと聞く。
娘も長く病気と付き合うことになるかもしれない。

これから高校へ電車で通学するから、一人で対応しないといけないことも多くなるだろう。

少しずつ大人になっていく娘、不安もあるけれど、必要なときには支えられるよう、陰から見守っていきたいと思う。